田んぼの場合です。
まずは、雨土(一般的には、20cm)を
右写真のようにスキトリしてゆきます。
田んぼ土を 香川では、雨土や甘土
と呼んでいます。
写真の中で重機が黒っぽいつちの上で作業をしていますが、
これを雨土といい、造成工事では、取り除かなければなりません。
栄養分が高く 作物米などを栽培するには、適していますが、
建物の地盤には、とても不向きです。
まず この雨土には、強度は、無く雨などによりぬるぬる状態になります。
いわゆる液状土です。
そしてその下に少し茶色の土部分が 香川では、一般的な粘土です。
造成の場合この粘土は、極力いためないように工事するのが、普通です。
次に大切な工程には、素早く花崗土を搬入し締め固めることです。
下の地盤は、粘土ですので 水分を与えないことがポイントです。
ただ天気は、自由にできないので、万が一工事途中で雨などに
降られた場合は、日にちを空け粘土地盤を痛めないようにする
ことがいい結果を生みます。
最悪の場合も想定されますが、 たとえ大雨に濡らされようと
やはりここは、最終的には、落ち着いて 強固にはなります。
雨により 工期が大幅に遅れる場合があります。
さて、花崗土が搬入されたあとの一番大切な作業工程が
締め固めです。
一見、簡単そうに思えますが、実は、基本的な考えルールがあり
ここには、やはり熟練が必要になります。
締め固めの場所と 順番 適切な重量の機器の選定・締め固めの
回数頻度 また締め固めてはいけない場合などがあります。
さらに 最終的な妥協点を知っている必要があります。
しかし、
この部分に関しては、文章や映像でお伝えすることは、不可能です。
実際の状況を目の前にして説明するしかありません。
締め固めで重要な部分は、どこが妥協点なのか?を 知る必要
があるということです。
ドンドン締めたから 固くなるというものでは、ないのです。
地盤というものは、ある一定以上の力を加えると地盤内の
水分が集中し水が吹き上がるという性質を持っています。
この見極めによりいち早く妥協点を見つけることが重要となります。
左む写真は整地と転圧を
併用している状況です。
整地は、締め固めながら
削りながら仕上ることが
セオリーなんです。
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